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執筆者の写真FLUXUS_ONDA

英国貴族とペルシャ絨毯 Belvoir Castle

こんにちは、FLUXUSです。 このシリーズでは英国貴族の暮らしと城館、そしてペルシャ絨毯をご紹介します。

第1回は、薔薇戦争の戦火にもあった美しいゴシック・リヴァイヴァル建築。 ベルボア城(Belvoir Castle)をご紹介します。



ベルボア城は、ヘイスティングスの戦い(1066)で旗手を務めたロベール・ド・トデーニがウィリアム1世征服王から与えられた領地の高所に1067年から建築した城塞です。


1464年には内乱で多大なる被害を受け荒廃したが、1520年に再建されています。

今日みられる城館は、1801年から1832年にかけてジェイムズ・ワイアットが第5代ラトランド公爵夫妻のために再建されたリージェンシー時代のものと云われています。



18世紀後半のロマンティックな懐古趣味、変化に富む自然の美しさへの欲求は、一方ではフランスの幾何学様式と対立するピクチュアレスクなイギリス式庭園を生み、他方では所謂ゴシック・リヴァイヴァルの要因となりました。


ゴシック・リヴァイヴァルとは、中世ゴシック様式の装飾や建築形態を復興しようとする動きで、18世紀の風景式庭園の流行、ピクチュアレスクの美学をひとつの基盤としてイギリスを中心に発生し、19世紀に最盛期を迎え、ヨーロッパ大陸やアメリカでも盛り上がりをみせました。



城内には優雅な家具と美しい装飾、そんな足元には絨毯が敷き詰められています。

特に寝室に敷かれている絨毯は、枯れた雰囲気がまた一段と味を出しており、訪れた人々を当時の世界観へ導く大切な道標と云えるでしょう。


皆さんもイギリス旅行に行かれた際は、ベルボア城を訪れてみてはいかがでしょうか...


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