絨毯のご紹介 〜メイメ〜
- FLUXUS_ONDA
- 2020年1月1日
- 読了時間: 2分
こんにちは、FLUXUSです。
今回ご紹介する絨毯は、イスファハン州北の外れに位置するメイメ産の絨毯です。
首都テヘランと古都イスファハンとを結ぶ幹線上に位置し、カジャール朝の時代にはジョーシャガン州(現在はイスファハン州の一部)の州知事の邸宅があったと云われています。

メイメで製作される絨毯は、隣接するジョーシャガン村のデザイン【ジョーシャガン文様】が多く見受けられます。
ジョーシャガン産に比べ、メイメ産の織りは緻密で上質、発色の良い目を引く美しい赤色に特徴があります。
ジョーシャガン村は、かつてカシャーンからイスファハンへと至る交易路の経由地として市場が開設されていましたが、1788年にテヘランがカジャール朝の首都になると、市場はテヘランとイスファハンとを繋ぐルート上にあるメイメに移りました。 そういった経緯もあり、メイメ産のジョーシャガン文様が制作され市場へ出回るようになったのです。

絨毯に描かれるのは、草花が散りばめられた美しい景色。 ひとつひとつが菱形に配列され、フィールド全体に広がりを見せます。
フィールド部分にメダリオンのないデザインはアフシャンと呼ばれ、インテリアアイテムとして非常にコーディネートに適しています。 ご紹介するペルシャ絨毯は、青色をベースとして縁のボーダー部分にはメイメ産特有の赤色がアクセントとなり、お部屋に存在感をもたらします。 特にモダンな家具との相性が良く、イタリアではアパレルブランドのテキスタイルデザインに採用されるなど世界で注目される文様です。
年代は1980-90年頃に制作されたものです。
ウールの質感、色合いも美しく良質なコンディションと云えます。
サイズや詳細に関しては、CONTACTよりお問い合わせください。
FLUXUS
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