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執筆者の写真FLUXUS_ONDA

KOBE LEATHERと考えるサステナブルな革づくり

こんにちは、FLUXUSです。

今回はプロモーションディレクションをご一緒させていただている「神戸レザー KOBE LEATHER」と、これからのものづくりについて考えていきたいと思います。



2020年たくさんのメディアや書籍で目にした「SDGs」というキーワード。

世界が共通で目指す「サステナブルな社会(持続可能な社会)」に向けて、各業界で大きな変革が起きています。

ファッション業界やインテリア業界と密接な関係にあたる皮革産業も、とても面白い革製品や革素材が生まれています。



【神戸レザー KOBE LEATHER】

「食べたら、使う。」をコンセプトに、世界的ブランドである神戸牛の原皮からものづくりをしています。

神戸を代表するブランドになるために地域資源を活用し新たな皮革・製品開発を進めています。神戸牛は、実は但馬牛の中のトップ品質のみに与えられる名称で、「未経産牛・去勢牛」 「肉質等級:脂肪交雑のBMS値No.6以上」 「歩留等級:A・B等級」「枝肉重量:450kg以下」 といった厳しい基準があります。

つまり、もともと高級ブランドである但馬牛の中でも、さらに選りすぐった上質な牛のみが 「神戸牛」と名乗のることができ、最高級牛肉「神戸ビーフ」としての名誉が与えられているのです。

但馬牛のルーツも面白く、全国の黑毛和種99.9%に血縁をもつ「名牛 田尻号」を産出した名産地でもあります。 冷凍精液を活用し希少な遺伝子を守り続け、遺伝的多様性も確保している点も持続可能な生産大勢と言えますね。

また神戸牛の原皮は年間5,000頭ほどしか皮革素材として使用できない貴重なもので、食の廃棄物として処理するのではなく命を与え使用することが、日本のもったいないを体現したサステナブルのかたちです。



陰影(INEI)形憶(KEIOKU)というシリーズが展開されており、素材と技法の組み合わせがj神戸レザーの特徴です。今後も新素材や新商品の発表が楽しみです!



【スクモレザー SUKUMO LEATHER】

国選無形文化財である徳島県の阿波藍を使用した藍染が美しい革ブランドです。

徳島県で育まれた蒅を用いて京都の伝統的な天然灰汁建本藍染で染色されています。

約600年前から続く伝統製法から生み出される天然染料「蒅(すくも)」が味わいのある色合いに変化していきます。



【京都レザー KYOTO Leather】

日本の美しい風土が育んできた素材を、着物で培われた色彩や技法を取り入れた京都レザー。 京友禅の手捺染や墨流し染め、金銀模様箔など着物の技法や柄を天然草木染の革で表現する、日本の伝統美を感じることができる、まさにジャパンデザイン。



【レッザボタニカ LEZZA BOTANICA】

レッザボタニカは、食の副産物である皮と植物由来の副産物であるポマース(搾りかす)を再活用したサステナブルな革づくりです。 レッザボタニカ・ビーノは、ワイン醸造精製中に生じたワインポマースを、鞣しと染色に使用したベジタブルレザーで、ワインならではの深みのある色合いが特徴。

ポリフェノールによる抗菌・消臭作用があるwithコロナの時代でも活躍しそうなレザーです。



【ラセッテーレザー RUSSETY LEATHER】

「RUSSETY(ラセッテー)」とは、russet(朽葉)をもとにした造語。

ミモザの枝や幹を粉砕した植物タンニンを使用することで、従来のクロム(塩基性硫酸クロム)を使ってなめした革やその製品と比べ、自然や人体に有害となる物質が排出されるリスクを最小限にとどめることを実現したレザーです。

赤ちゃんや敏感肌の人でも安心して使え、また再利用した後は土に還すこともできる地球環境に配慮した、まさに「未来のための革」と言えます。 サステイナビリティーはトレンドとしてではなく本気で取り組むべきこと。 世界の共通目標である「SDGs」を達成するために、未来に向けた革づくりがこれから始まります。 FLUXUS

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